【サステナビリティ】ESG投資方針

インテグラルにおけるESG検討プロセス

当社は、2016年に国際連合が公表した世界共通のガイドラインであるPRI(責任投資原則)に署名し、社内においてもESG規程を策定しました。それらのルールの下、すべての投資案件において、以下の流れに沿ってESGの観点を組み入れた投資活動(以下「ESG投資活動」といいます。)を行っております。
当社には、「サステナビリティ推進室」も設置されており、当社のESG投資活動を推進・牽引しつつ、レビュー、モニタリングすることをミッションとして日々活動しております。取締役会、経営会議及び投資委員会のメンバーは、定期的にESG投資活動に関する報告を受け、ESG投資活動を更に充実化するにための施策などの検討を行っております。

投資前

投資検討の入口段階においては、ESG課題を広く網羅したESGチェックリストをすべての投資先候補に対して適用し、ネガティブ・スクリーニングを実施します。ESGに係る重要な論点を検出した場合は、外部専門家によるデューデリジェンスを実施し、その調査結果をもとに、当該投資先の持続的成長確保の観点から、該当するESG課題の解消・克服に向けた施策を検討します。投資先によっては、ネガティブ・スクリーニングの結果に基づく「守り」の要件充足だけではなく、「攻め」の競争力強化の一環として、サステナビリティを投資テーマの一部に位置付けることも実践しております。

投資後

投資後においては、投資先の企業価値向上に結び付くESGに関する経営支援活動に試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいます。いかなるESG施策が価値向上に結び付くか、その施策をどの程度のパワーをもって推進すべきかといった問題は、各投資先の状況によって千差万別です。当社では、「i-Engine」と呼ばれる経営支援機能を通じて派遣されたインテグラルの投資プロフェッショナル(常駐者)が、サステナビリティ推進室の支援の下、投資先経営陣の要望もしっかりと考慮しながら、最も適切と判断する方法・スケジュールをもってESGの要件を充足するように導き、更にはESG対応による、企業の競争優位性構築や、新事業機会の追求をしていくことを目指しています。

また、投資先企業の持続的な成長の実現のためには、財務数値のみに着目するのではなく、例えば気候変動対策(GHG排出量)や人的資本の強化といったテーマにおける非財務数値を用いたKPIやマイルストーンとなる中間指標の設定及びトラッキングも有益であると考えており、かかるKPIやマイルストーンの達成の有無を持続的にモニタリングしてまいります。