サステナビリティ経営陣からのメッセージ

インテグラルは、『Trusted Investor』を目指すとの経営理念のもと、短期的な収益獲得の視点で投資を行うのではなく、投資先の経営陣の方々と共に事業の長期的な成長や持続可能性を第一に考え、投資活動及び経営支援活動を行ってまいりました。昨今、サステナビリティやESGという概念が世界的に声高に叫ばれるようになりましたが、「長期的成長」「持続可能」という行動指針は創業時からのインテグラルの経営理念に組み込まれており、当社は創業時から、サステナビリティ及びESGに共鳴する価値観をもって投資活動を行ってまいりました。

2016年には、国際連合主導で策定された金融セクター向け投資ガイドラインであるPRI(責任投資原則)に署名し、当社のESG規程を策定しました。それらルールの下、各投資案件において、堅固なネガティブ・スクリーニングの仕組みを構築し、投資候補先のESG課題を明確にしたうえでの投資活動を行っております。さらに、投資後においても各投資先におけるサステナビリティ経営の推進をタイムリー且つ横断的に集約し、投資プロフェッショナル全員がノウハウとして共有することにより、投資先の競争優位性の構築に向けた支援に日々努めております。

現在、サステナビリティ及びESGを取り巻く潮流は常に変化を続けており、当社の取り組みも、プライベートエクイティ業界をリードする競争力のある水準へと進化していく必要があると考えております。かかる観点から、社内外のステークホルダーと対話を重ねながら、2024年に当社は投資会社として自身のマテリアリティも特定しております。また、当社はサステナビリティ推進室を設置しており、取締役会でもサステナビリティ及びESGを重要議題として取り上げる仕組みを構築しております。

今後は、マテリアリティを基軸とした体系的な施策実行により、当社自身の人的資本とガバナンスの強化を重ね、それによって投資先の持続可能な繁栄を通じた長期的にポジティブなインパクトを実現し、その結果としての投資リターンを株主・投資家に還元する好循環を築きあげることを目指してまいります。